SABOTEN
 
 
 
 
 
 
 
2003年6月から8月まで8週にわたってFM豊橋の番組「STEP ACROSS THE BORDER」で、サボテンが
特集されました。全放送と、そのあとHPでUPした時に書いた松本のコメントを載せました。

★放送データについて:重いデータですので、接続の環境によっては時間がかかります。★
あらかじめご注意ください。放送時間は各回約30分です。

FM豊橋【STEP ACROSS THE BORDER サボテン特集】2003/6/7~8/2 

■6月から2ヵ月間8週にわたって特集されていたFM豊橋の番組「STEP ACROSS THE BORDER」のサボテン特集。無事にすべてオンエアされたようです。番組のプロデューサーであり、ディレクターであり、パーソナリティの牛田牛蔵さん、お疲れさまでした!そして、ありがとうございました。きのう収録されたものすべてをCD-Rでいただきました。20年に渡るサボテンの全貌と変貌、そしてこれからのサボテンをも見据えた本当に濃い内容で、しかも楽しそうな雰囲気。感謝感激雨霰。熱烈歓迎、異常気象。

サボテンの様々な側面、サティ、ロック、現代音楽、ポップス、アヴァンギャルド、はたまたユーモア、アート、楽器、曲作り、詩に至るまでゲストのかたを交えて語ってくださっています。豊橋方面だけで盛り上がっていただくのもまたオツなもんではありますが、やはり、もっと多くの方たちに聞いてもらいたい内容だったので、きょうからこのHPで全放送オンエアいたします。毎週木曜日の予定です。第1回目は、導入部という感じです。
快諾くださったFM豊橋、牛田さんに感謝いたします。
03/8/14

■第1回(6月7日放送分) (MP3,14.5M)

■さて今夜は、FM豊橋「STEP ACROSS THE BORDER」のサボテン特集の第二回の放送です。
今夜は「サボテンのサティ」です。フランスNATOレーベルから出ている滅多に聴けないロル・コックスヒルとの共演のものも聴けます。改めて聞くとロルの暖かさが伝わってくるんですよ。奥深くてそれでいて楽しい演奏です。では、今夜もLet's listen!Let's SATIE!Let's SABOTEN !
03/8/21

■第2回(6月14日放送分) (MP3,14.5M)
■今夜は、FM豊橋「STEP ACROSS THE BORDER」のサボテン特集の第三回の放送UPです。ちょっと早めにUPします。
先週はイギリスのサックス奏者ロル・コックスヒルとのサティの演奏も聞かれましたが、これはずっと聞いていなかったので我ながら新鮮な気持ちで聞きました。重箱の角をつつくような小さな事が何十年もたってから発覚!
一つは、わたしが持っていたサティ「スポーツと気晴らし」のスコアが(いい加減な)アメリカ版だったことによる間違い発見。「RACE」では、2音間違って印刷されていたのです。この曲の最後のフレーズを改めてフランス版スコアで弾いてみたら、そこから照れくさそうに現れたのはフランス国歌だったのでした!あーなんてコッタ!密やかなサティの遊びが、だらしないアメリカ版のためにモトモコモナイ状態になっていたのねー。それよりも、この曲集のピアノ演奏をまともに聞いたことがないわたしの方がおかしいのかなぁ。最近はオリジナルでちゃんと演奏してます。

もう一つの発見は、曲の最初ベースが入る前のロルのソロ演奏の部分。やってる時には夢中だったので全然気がつかなかったのですが、最近フランスNATOレーベルから出ている「LES FILMS DE MA VILLE」というフランス映画8曲を、ロルがやっている「THE MELODY FOUR(with トニー・コー、スティーブ・ベレスフォード)」ほかのミュージシャンがカバーしているアルバムを聞いていての発見。(「勝手にしやがれ」「突然炎のごとく」「僕の叔父さん」ほかわたしの好きなジャン・ヴィゴ作品も入ってます)ルネ・クレール「幕間」(音楽は勿論サティ)のワンフレーズをロルは吹いていたのだなぁ・・・。しかもホントにちょっとだけ。こういったチャッカリしているけど奥ゆかしい遊びの部分や、思い遣りや楽しさがロルの素敵なとこだった。これは亡くなった蔦木さんにも感じていたことなんだなあ。

さて、6月から2ヵ月間8週にわたって特集されていた放送の今夜の特集は、その蔦木兄弟が作っているレーベルFLOORから出たサボテン1st.アルバムから。81年暮れ、短いインスト曲数曲しかなかったわたしたちに「サボテン」って名前をつけてくれてクロコダイルのクリスマスオールナイトライヴに出演させてくれたのは、突然段ボールの蔦木栄一氏でした。「やりゃあいいんだよ、やりゃあ」といつもの投げやりながらもやさしい口調。サボテンは確か1部の最後だったと思います。もぅ終電もない時間、ウダウダと最後までライヴを楽しもうというお客あるいは出演者の方々、ヘタなのにインストだけ、3人スッピン、1人パンク、異常に緊張、妙な曲でエーイッ!と爆発してサッサと終わり、「ありがとうございました」と挨拶だけはキチンとする女の子たちに、多分に呆気にとられた模様ですが、たくさんの拍手を貰ってビックリしたもんでした。ライヴってこうゆうもんなんだ、見るのより全然いいなぁ、と心の隅っこで思ったものでした。
それから数カ月後、東京タワーが良く写る場所にサボテンと蔦木栄一氏はいました。1st.アルバムの録音をすべて終えた翌日に、ボロボロのまま車に押し込まれてジャケット写真を撮りに行ったのでしたっけ。アルバム「NON POSITION」のブックレットには栄一氏の撮影した東京タワーでの別ヴァージョンが載っています。どの写真もそのまんまのサボテンが写った大好きな写真です。名カメラマンだね。
あのジャケット、どっちが表かって?どっちでもいいよね、そんなこと。

「エメラルドの山彦」はたった一人パンク(格好が)だった女の子フーマさんがリードヴォーカルでした。わたしは「ヤッホー」と言ってるのだ。放送中「ムダな予感」と言ってるのは「余計(よけい」な予感」です。訂正ね。「余計」と書いて「ムダ」と読む、と思っちゃったみたいです。そうゆう回りくどい事はしないってばさー。では、お楽しみください!
03/8/27


■第3回(6月28日放送分) (MP3,14.2M)
■今夜は、6月〜8月まで放送されていたFM豊橋「STEP ACROSS THE BORDER」のサボテン特集の第四回の放送UPです。
今回の特集は「三つの『低い椅子』」「三つの『箱庭』」でした。こんなこと考えてみたことも無かったので感心してしまいました。
放送を聴いてくださったかたに補足をちょっとさせて貰いますね。
何がこれらの違いかというと、プロデュースした人が違うんです。

◆「低い椅子」は
1-突然段ボール「1st.」
2-フレッド・フリス「Welcome to Dreamland」
3-サボテン「目覚める」

◆「箱庭」は
1-フレッド・フリス「Welcome to Dreamland(未発表)」
2-板倉文「くっついて安心」
3-サボテン「目覚める」

メンバーはずっと同じ三人。ただ「低い椅子」の1だけはリードヴォーカルが違います。当時まだメンバーだったフーマさんです。「箱庭」の紹介の順番が『板倉文〜フレッド・フリス〜サボテン』となっていましたが、放送で流れた順番は上記のものが正しいです。
フリスの「低い椅子」の速さについてですが、ホントに速いです。限界まで「もっと速く!」と言われました。
そのほかベースギターについてアレコレ楽しく語っておられますが、ひとつだけ教えちゃうよん。いづみちゃんの最初のベースギター、色は赤じゃなくって青だったよん。
豊橋といえば「ちくわ」、ではなくて、小川真一さんのお店「ラビットフット・レコード」というところがあったのでした。過去形にする前に行ってみたかったところです。8月31日に残念ながら閉店したということでした。書く方に専念されるという事のようで。サボテンの「レッツ サティ!」も置いてくださっていたんですよ。コアだなぁ、と思ってました。牛田さんの番組も聴いてくれているそうなので(勿論サボテン特集も聴いてくれたそうで)嬉しいです!ありがとうございました!素敵なレコード家さん、今でもたくさんありますが、昔青山にあったパイドパイパーハウスなんての思い出します。それでは、コアな特集お楽しみくださいましー。
03/9/3

■第4回(7月5日放送分) (MP3,14.3M)
■今夜は、6月〜8月まで放送されていたFM豊橋「STEP ACROSS THE BORDER」のサボテン特集の第五回の放送UPです。
今回の特集は「二つの『島の生活』」、セカンドルバム「目覚める」からとライヴで「サスケ」他です。
聴き比べが二週続いたのでした。『島の生活』について、譜面のことを語っておられますが、譜面結構きれいなんですよ、コレ。この曲などはギターとベースだけでも面白いと思ったので、今月21日のライヴではドラムレスでやってみることにしました。ほかにも絶対ドラムなくちゃ変でしょ、と思えるような曲もドラムレスでやります。たとえば「WALKING」もやります。「山に行く」もやります。大倉山記念館ホールは高いステージがあります。ここでそんなこんなやってみます。あんまり想像つかないでしょうけど、違った趣があって良いと思います。
『島』ってどこなんでしょうね。きょうは火星は雲が厚くって見えなかったですが、星がたくさん見えるどこかです。南の孤島かもしれないし、ムーミンがいる島かもしれない。本当は話し相手が「YES」か「NO」しか言わないのならどこでも良いのかも。
03/9/10

■第5回(7月12日放送分) (MP3,14.6M)
■今夜は、6月〜8月まで放送されていたFM豊橋「STEP ACROSS THE BORDER」のサボテン特集の第六回の放送UPです。
今回の特集はセカンドアルバム「目覚める」です。このアルバムからCDになりましたね。
このアルバムはわたしたちのレーベル「SABOレーベル」から出したものです。まったくの自主制作なので、流通ももちろん自分達でやったのでした。レコーディング、マスタリング、手作りしたスリーヴ、CD屋さん巡り、思い出深いです。そんなわけでレヴューも「ニューミュージックマガジン」位しか載らなかったと思いますが、内容はそれなりに充実していたと自負しておりますです。最近はいぬん堂さんのおかげでいろんなところに置かせて頂いています。それでも、見つからないよ〜ん、欲しいよ〜んという方はサボテンまでメールください。残り少なくなってきましたが、お送り致します。
「目覚める」からグンジョーガクレヨンのドラマー宮川篤志氏とHIKUIYAMAのチェリスト松本清志氏が参加しています。二人のインプロヴィゼーションから入る曲があります。
大倉山記念館のライヴでは松本氏のサウンドオブジェ「チェスの音楽」も見られます(演奏されます)。「自転車」という曲はあまりライヴで演奏されていませんが、次回の「円盤」でのライヴではすべての音を生でやれるのではないか(テープなどを一切使わないという意味)と(この辺はいづみちゃんが思案中です)考えていますので、こちらのライヴもお楽しみに!
アルバム「目覚める」は三曲のサボテンヒット曲(代表曲っての?)のほか、細かく新たなチャレンジをした曲が並ぶ渋いアルバムなのです。何度も繰り返して聞いて貰えたらうれしいです。聴いてチョ!
03/9/17


■第6回(7月19日放送分) (MP3,14.6M)
■今夜は、6月〜8月まで放送されていたFM豊橋「STEP ACROSS THE BORDER」のサボテン特集の第七回の放送UPです。
今回の特集は「つづく夢」です。「ポップス的な切り口で」いろいろ褒めていただきまして、くすぐったくもありがたいことでした。あまり詩について面とむかって言われたことないので、こんなに語られると素直に嬉しい!ゲストの方がおっしゃる通り、多分「空気」を表したいんだと思います。「メッセージ」というのはほのかに感じられる程度に入っているのが心地よいと思っているのでした。曲とピッタリすることの方が大事だと思ってる。ピッタリしていれば「空気」は馴染んでからだに入っていくだろうし、自ずとかすかなメッセージは伝わっていくと思います。それは言葉でではなくて曖昧な「感じ」で良いと思うのです。いつか、何かのきっかけでその「感じ」を思い出す事もあると思う。
言葉の発するリズム感やうつくしさの考慮なくしては歌詞は考えられない、と個人的には思ってます。口に出してみて滑らかであることは大事だと思います。でも、それだけだとたまに退屈になっちゃうから、詩として滅多に使われない言葉なんぞもあえて使ったりします。詩を作るのは楽しいんだなぁ。では、今週もレッツ サボテン!
03/9/24

■第7回(7月26日放送分) (MP3,14.5M)
■あ、気がついたらもぅ一週間たってました。雲に特別くわしいわけではありませぬが、多分おそらくあれは『うろこ雲』、秋の雲だよね。きれいに団子のような雲が並んでまして、あー、今晩の夕食は魚にしよう、と思った次第。
さて、今夜は、6月〜8月まで放送されていたFM豊橋「STEP ACROSS THE BORDER」のサボテン特集の第八回の放送UPです。いよいよ最終回です。これでお終いなんて寂しいなぁ。もっと何か特集することないかしらねー。
「つづく夢」の後半です。レコードでいえばB面という感じですが、ルー・ハリソンの「ワルツ」、「つづく夢」、「WALKING」インスト、「ワルツ」ピアノ&チェロヴァージョン、「朝の月No.4」と、サボテンが凝縮された並びになっている、とわたしは思っています。ルー・ハリソンはジョン・ケージの流れをくむ現代音楽の作曲家です。いづみちゃんがドラムとチェロ以外を演奏・宅録しています。ピアノ&チェロヴァージョンはALL STARヴァージョンから他をそぎ落とした部分と言って良いと思います。聞こえ方が違うのが面白いと思います。「つづく夢」はサボテンの歌物らしい歌物だと思ってますが、しつこいわたしが作りました。わたしは街中の音を生録したものが入るのが好きでして、アルバム「目覚める」の時にも「デイリーニュース」という曲では渋谷の雑踏の音を録音しに行ったのでした。「つづく夢」でもいろんな所に行きました。ドアの音は横浜の洋館で録音。コツコツ響く靴の音は横浜グランドホテルの古いロビーの大理石の床を何度もわたし歩きましたです。老舗ですからね、従業員の方も笑顔でして、何もいわれませんでした。楽しいんですよ、生録。「WALKING」インストはエイトビートでカッコ良いでしょ。こうゆうのもサボテンは好きなんです。そして、最後の「朝の月No.4」はわたしの新境地なのでありまして、悩んだ末に一条の光を見たとでもいいましょうか、突如として閃いてこのような曲ができました。聞く人も悩むと思いますが、わたしも悩みました。でも、結果的にはいい曲になったと信じています。では、最終回、おなごり惜しいけど、レッツ サボテン!そしてバイバイ!
03/10/1


■第8回(8月2日放送分) (MP3,14.5M)

 

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